きつ、とクリフォードが零す。
「サニー、力抜け。」
「テ、メ…ゴムは、ど…したっ……!?」
「テーブルの上。」
全く悪びれる様子も、取り繕う様子も無く言い放つクリフォードに、ヒル魔の顔が一瞬悪魔のそれに変わるが、
如何せん抜き差しならない状況なので、「テメ…あと、で…ぶっ殺、ス…!」と悪態を吐くだけに止めた。
余裕が無いのはヒル魔の方なのだ。本当にあの糞デケェのが入ってんのかよ、と、血の気の引く痛みに意識を飛ばしたく
なるが、そんなことをしたら最後、己の身体がどうなるか分かったものではないので、ヒル魔は不本意ながらも
クリフォードに協力した。
努めて深呼吸をする。何度も、何度も。ヒル魔の胸が苦しみに上下し、その上にポタ、とクリフォードの汗が滴った。
「そうだ、大きく、深く息を吐け。」
クリフォードは、半分ほど埋めた辺りで侵入を止め、ヒル魔の息が整うのを待った。ヒル魔が痛みに顔を歪めると、
クリフォードがあやすようにペニスや乳首に愛撫を咥えるので、交互に押し寄せる苦しさと悦楽に、ヒル魔の身体は徐々に
緩んでいった。
「…サニー、動くぞ。」
イエスの返事を待たずに、クリフォードはゆっくりと抽送を開始した。はじめは入り口付近で小刻みに。そして徐々に、
自身の半分が埋まる所まで。亀頭がヒル魔の前立腺に当たるよう、わざと上に向けてゆっくりと刺激する。
「…ぇ?や、ぅぁ…っア……ソ、こぉ」
動きは焦れったいぐらいなのに、その部分をクリフォードの雄が押し潰すように通ると、先刻の恐ろしいくらいの浮遊感に
包まれる。落ちる、恐怖。
しかし、ヒル魔の身体は確かにそれを快感と拾っているらしく、全身の血が逆流するような、そこから脳天に電気が抜ける
ような、味わったことのない感覚が次々と襲ってくる。
「ぃ、いいっ…あ、アア……ふ、ぁ」
汗が噴き出してくる。奥の痛みは大分薄れ、ヒル魔はクリフォードの形をはっきり感じた。
舌を差し出し、力の入らない腕を伸ばせば、クリフォードはヒル魔が望んだ通りキスを与えた。クリフォードの胸が、
ヒル魔のプクリと固くなった乳首に擦れて、またヒル魔は腰を揺らした。
「あ、あっ…も、アッ、っ糞……ぃイ、あっ!」
クリフォードは、ヒル魔の浅い位置ばかりを狙って突き入れてくる。確かに、前立腺を刺激するそれは、意識が遠のくほど
の快感だったが、慣れてくるにつれ、ヒル魔は徐々に物足りなくなってきていた。
もっと、壊れるくらいの――
「ぁふっ、ぁんっ、あ、あ…せ、んせ…クリふぉ…ぅぁ、たりな……も、っと奥、んんっ」
両足をクリフォードの腰に絡め、自らの腰に引き付ける。先程よりも少し奥までクリフォードが入ってきて、ヒル魔が
ふぁっ、と声を漏らした。
「…テ、メェ…!…ぶっ壊れても知らねぇぞ。」
クリフォードはヒル魔の両足を肩に担ぎ、両腕でヒル魔の腰を抱え直す。ヒル魔は笑みを浮かべ、陶然とクリフォードの
腕に己の手を添えた。
グン、と勢いをつけてクリフォードが自らを突き入れる。一度奥まで届いても、腰を思い切り引かれ、更に奥まで、
グリグリと押し込まれる。
「あっ!あ、んぁあっ!」
体の奥が暴かれる、痛みを伴う凶暴なまでの快楽に、ヒル魔はビクビクと痙攣し、クリフォードの腕に爪を立てた。
生理的な涙が筋を引き、閉じることの無い口からは悲鳴に近い嬌声と溢れる唾液が零れている。
抽送は激しさを増し、パンパンと肉がぶつかる音が寝室に響く。
腰を抜き差しするクリフォードの肢体が豹のように見えて、ヒル魔は自分がガクガクと犯されているにもかかわらず暫し
見惚れた。高すぎる鼻の上、眉間に寄った皺は彼の悦楽を示していて、「アァ、イエス」だとか「グーッ」だとか呟きが漏れ
るたびに、そーいやコイツはアメリカ人だったな、などと思ってヒル魔は笑った。
「…っおい、随分余裕だなァ、サニー?」
最中に笑われたことが不服なのか、クリフォードはヒル魔の前を鷲掴んだ。
「ふあぁっ…ぁ、ア、ア…く、ぅ…」
先走りとローションで塗れたソコを、グチグチと泡が立つほど勢いよく扱かれて、ヒル魔は登り詰めるような感覚と
落ちていくような感覚を同時に味わい、眩暈がする。
「せんせっ、アッ…キそっ……ィクッ…!」
「あぁ、イケよ。」
クリフォードは言って、ヒル魔の前立腺を狙って激しく突きたてる。同時に、前を扱く手を速め、もう片方の手でヒル魔の
乳首をグリッと捏ねた。
「ゃ、ぁァアアアッッ―――っ!」
ヒル魔がピン、と全身を緊張させ、動きを止める。途端中の締め付けもきつくなり、クリフォードは搾り取られそうな
波を歯を食いしばって耐えた。ドピュッ、とヒル魔の下腹から胸の辺りにまで白濁が飛ぶ。
クリフォードはゆっくりと抽送を繰り返しながら、まだ温かい精液を、じっとりと汗で濡れたヒル魔の胸や腹に塗り広げる。
「…たくさん出たな。」
「っっ…!ぁ…はぁん」
ヒル魔はまだ感じ入っていて、焦点が定まっていない。それでもクリフォードの動きに合わせて小さく喘いでいた。
「…サニー、悪ぃが、手加減できねぇ。しっかり掴まってろよ。」
クリフォードは、呆けたままのヒル魔の手を自らの首に回させると、ヒル魔の腰に両腕を回し、しっかりと抱え込んだ。
上半身を倒して、二人の胸がぴったり合わさる格好になる。ヒル魔は少し苦しかったが、耳に舌と吐息を流し込まれて、
自らもまた、信じられないほどの甘い声を上げてしまう。
「は、ふ、ぅ……クリフォ…ド…」
舌足らずに名前を呼ぶと、凶悪な津波がヒル魔を襲った。クリフォードが、先刻よりもスピードを上げて、激しく抜き差し
を始めたからだ。
「!っ、や、ぅあ、ア、うん、ン」
高い天井や上質なカーテン、揉めたベッドサイドライトも、涙で滲んでよく見えない。自分が自分でなくなるような感覚に、
ヒル魔は必死でクリフォードにしがみ付く。腕を背に這わせ足を腰に絡めれば、強すぎる快楽への恐怖も幾分和らいで、
ヒル魔はすべてをクリフォードに預けた。
グルル…と獣の唸るような音が耳元で聞こえ、ヒル魔は骨が軋むほど強く抱きしめられた。今までよりずっと深く、
中に押し入られる。
「クッ………っ!」
一瞬時が止まったような感覚と、僅かにクリフォードの体が震える感触。直後、ビュク、と、熱い奔流が最奥に叩きつけ
られた。
「ひぁっ……ひぅ…ん、んっ」
視界がバチバチと白く弾ける。腹の中の熱く濡れた感覚に、自らは出していないにもかかわらず、ヒル魔の震えは
止まらない。
しばらくそのまま、クリフォードは中の熱さを捏ねるように何度も腰を押し付けた。苦しいくらいなのに、ヒル魔の
中は勝手にクリフォードを締め付ける。まだ、まだ出て行くなと名残惜しむように。
「………悪ぃ、サニー、抜きたくねぇ。」
耳元の低く濡れた声に身を竦ませ、ヒル魔は努めて深呼吸をした。
「っ……テ、メ……死ねっ……!」
ヒル魔の悪態に、クリフォードはヒル魔の顔中にキスを落としながらクツクツと笑った。
「そんなイイ声で言われてもな。」
額に、目蓋に、目尻に、鼻筋に、唇に、顎に、クリフォードは啄むようなキスを落としていく。ふわりと優しいそれは、
性的な匂いを感じさせなかったが、未だ中に突き入れたまま腰を捏ね回してくるので、ヒル魔は堪え切れずに腰を揺らした。
「ん、はっ……あっ…」
ヒル魔が声を漏らした途端、中のクリフォードがまたグンッと固くなる。
「っ……サニー、」
ワンモアファック。囁きは唇に落とされた。
「却下だ!こんの糞糞糞絶倫鼻!早く抜けっ!」
「なんだ褒めてんのか?おい、体裏返すぞ。そっちの方がテメー楽だろ?」
「楽だろ?じゃねー死ね!…っうおっ!」
しっかりと中に入れたまま、クリフォードがヒル魔の体をひっくり返す。ヒル魔はすかさずベッドヘッドに向かって逃げを
打ったが、クリフォードが先を読んでいたようにヒル魔の腰をぐいと引き付けた。
「んぁああっ!」
衝撃に、ヒル魔の頭がベッドに落ち、腰だけをクリフォードに向かって高く突き上げる形になる。
「コレだと顔が見えねぇが、さっきより深く挿入るぜ?」
糞、死ね、噛み千切ってやる、とヒル魔は散々毒づいたが、それを聞いたクリフォードは上機嫌に舌舐めずりをしただけ
だった。
「チェックアウトは明後日の昼だ。お前明日は休みだろ?」
クリフォードの言葉に、ヒル魔はぎょっとする。
「テメー…まさか」
「明日一日、俺なしじゃいられない位に仕込んでやるよ、サニー。」
ヒル魔は初めて思った。自らの選択が誤りであったと。
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クリフォード先生性悪疑惑。笑
クリフォード先生にとってはヒル魔の全てがツボです。
これでエロは終わり。次は健全(安全)ですよ。