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another morning
2010.1.1 uploaded
supersexual - Dec, 26
 「オラ、ケツの穴解すからうつ伏せて腰上げろ。」
 「っ…テメー、他に言いようねーのかよ!」
 ヒル魔は普段の自身の口の悪さを棚に上げ、クリフォードを罵る。
 何故こんな男に世間は騙されるのか、甚だ疑問だ。一体コレの何処が王族に見えるのか、ヒル魔は逆に問いたい。マフィ アやギャングに間違うのならまだしも。
 「糞!」
 「だからこれからファックしてやるっつってんだろ。」
 「俺は先生のそーゆートコが気に入らないんデスよ。」
 「俺はテメェのそういう所が好きだぜ、サニー。」
 そう言って既にバスルームでの情事にヘロヘロになった身体をひっくり返された。ぐい、と両の滑らかな肉を鷲掴みされ、 奥まった秘孔が外気に曝される。先刻バスルームで散々解されたているのに、緊張のためヒル魔のそこはきつく閉ざしてし まっている。暫し滑らかなその感触を楽しむように、あるいはヒル魔の緊張した筋肉を解すように、クリフォードの手は緩 急をつけて尻を揉み解す。足の付け根や腰骨、背骨や尾てい骨の輪郭を確かめるように行ったり来たりを繰り返した後、ヒ ル魔はクリフォードの熱い息が、後孔に掛かるのを感じた。次の行為を予測してヒル魔は腰を引くが、すぐにクリフォードの 手に引き戻される。
 「…っはあっ……!」
 クチュ、と音を立てて孔に舌を這わせられ、ヒル魔は大きく息を吸い込んだ。
 「ぅぁ……ゃ、ぁく……は、ァ…」
 熱くザラザラしたクリフォードの舌は、まるでそれ自体が別の生き物であるかのようにヒル魔のアヌスを犯す。柔い襞の ひとつひとつを広げるように、唾液を足しながら、態とらしくチュブチュブと音を立てて。時折硬く尖った舌が中に侵入し ようとしてきて、その度ヒル魔は羞恥に苛まれ前に這って逃れようとする。しかしそれをクリフォードが許す筈もなく、仕置き だと言わんばかりに尻をペチンと叩かれ、蕾に齧り付かれジュルジュルと吸い上げられてしまう。
 「ぁひ、ぃ……ぃん、ン……ふ…」
 何より嫌なのは、それら全ての刺激を余す所なく快感と拾ってしまう自分の身体だ。下腹部はズン、と重さが増し、触れず とも自分の陰嚢がパンパンに膨れ、陰茎は芯を持ち勃ち上がっているのをヒル魔は感じていた。両の乳首が硬くなり、触れる 冷気にも反応しているのが分かる。小さく漏れる糞、という自分の声にクリフォードがどんどん上機嫌になる、その何もかも が気に入らないが、意思とは無関係に蕩けていく身体を止めようもなく、ヒル魔は我慢を止め自分のモノに手を伸ばした。
 「ひっ…く、ぅ、ン」
 「だから声我慢すんなっつってんだろ。」
 好き勝手していたクリフォードの舌が離れる。唾液に濡れそぼった奥がひんやりと冷たい。ヒル魔が先走りに濡れた自分自身 を扱いていると、ぬちゃ、とローションをたっぷり付けたクリフォードの指が孔の中に入って来た。
 「くぁあっ……!」
 半年前、一日がかりで快楽を教え込まれたそこは、普段とは逆の向きに異物が侵入してきても、まるでそれを待ち侘びてい たかのようにクリフォードの指に絡み付く。ヒル魔の吐く息が呼吸の度に温度を上げていく。
 「…ぁは、ハ…あっ、ク……ッ!」
 きつく締め付けるヒル魔のそこが慣れるのを待つように、ゆるゆるとしか動かないクリフォードの指に、ヒル魔は焦れて腰 を揺らし始める。
 「ァ、せん、せ……っと…も、と……ぅ、くぁ…糞…」
 強請る愉悦の声に、クリフォードは満足そうにヒル魔の背に覆い被さり、もう一方の手を存在を主張する胸の粒に回した。 同時に、ヒル魔の中の指を、腹側の浅い位置、コリコリとした痼りを押し潰すように動かす。
 「ッは、ア……!ひぅ、ん、ん…あ、あ、はっ……」
 既に自分で自分の屹立を慰める余裕もなくて、ヒル魔は自身から手を離し両腕で身体を支えた。ヒル魔の腰が、指をより 奥まで引き込もうと前後に跳ねる。耳に、首筋に、肩甲骨や背骨の窪みに、クリフォードが尖らせた舌を這わせる。
 あぁ、来る――ヒル魔は、クリフォードがぐりぐりと捏ね回す中から、波が襲ってくるのを感じていた。はじめは細波、 そして今徐々にそれは大きくなり、津波になる。前回もそうだ、大きな暗い穴の中に投げ出される浮遊感。ベッドに寝てい るのに上空から墜落しているような、快楽よりも衝撃に近い感覚。
 「あ、ア、ア、や…ふっ、う」
 「力抜け、深呼吸しろ。もっと声出せ。テメェは、ただ感じてりゃあいいんだよ。」
 クリフォードが胸をぴたりとヒル魔の背に合わせた。熱いクリフォードの身体。心音が重なる。張り裂けそうな程脈打つ クリフォードの心臓に、ヒル魔は安堵し、深く息を吐いた。
 「……ぃ…っは、ぁあアアアアッ――――!」
 その瞬間、ヒル魔は四肢をバラバラに剥がすような強烈な電流を体中に感じた。意図せず、叫び声が上がり、一瞬の硬直 の後、全身が痙攣し始める。
 「ぁ、ぁ、く……ぅ、うんっ……ふ」
 上半身を支えていた肘が崩れ、枕に突っ伏してしまう。漏れる声を枕で抑えたかったが、指の一本にも全く力が入らず、 涙も涎も止まらない。
 何だ、コレは―――!
 最初の時に感じた、浮遊感など、小指の先にも満たない。狂う、と思った。愉悦と恐怖が共に襲いかかる。否、終わりの 見えない絶頂に対する恐怖だ。
 「サニー、イッたのか?」
 背にふわりとしたキスの雨を降らせ、心配そうにヒル魔のモノに触れてきたクリフォードの手に、悲鳴が上がった。
 「ァアアアアアッ!!!…ぅ、うっ…ぇ…ぅぐ…っ!」
 本人の意思とは無関係に、ヒル魔は泣きじゃくり始めた。枕に顔を埋めたまま、酸素を求め喘ぐ。しかし吸気には枕や シーツに染み着いたクリフォードの体臭がたっぷりと含まれていて、ヒル魔は己の身体全てがクリフォードに支配されていく 錯覚を起こす。
 「…深呼吸しろ。大丈夫だ、俺がいる。」
 ヒル魔の雄がまだ白濁を零していないのを確認して、クリフォードはヒル魔が後ろだけでイッたのだと確信した。再び背に 圧し掛かり、崩れ落ちそうになるヒル魔の身体を強く抱く。しかしヒル魔の身体を走る電流は収束を見せるどころか益々大き くなるばかりで、何秒も、何十秒も、熱風が全身を犯し続けている。
 おかしい、これはおかしい――
 「クリフォ、クリフォード……っ、かし、くなるっ……!」
 ヒル魔の声に明らかな怯えを感じ取って、クリフォードは一度指を抜きヒル魔の身体を仰向けにひっくり返した。ヒル魔の 端整な顔が涙と涎でぐちゃぐちゃになっているのを見て、クリフォードはドクン、と自分の雄に血液が集中するのを感じた。 唾が溢れ、心臓が強く速く脈打つ。クリフォードは鋭い目を眇めて、ヒル魔の顎を掴み、開いた口唇に噛み付いた。ヒル魔の 身体がビクビクと跳ねるのに関係なく、アヌスに二本に増やした指を突っ込んだ。
 「んー、んー!!」
 ぼろぼろと宝石のように涙が輝く。感じ過ぎて辛いだろうヒル魔を気遣う余裕は無かった。何しろクリフォードはまだ一度 も達していないのだ。ヒル魔のこんな痴態を見せられては、我慢など出来るはずもない。
 突如スイッチが入ったように、クリフォードはヒル魔の上下の口を肉食獣の如く蹂躙していった。加減を知らない接吻は ヒル魔の酸素を全て奪うかのように、後孔を穿つ指は狭い粘膜を拡げるように。ヒル魔は全身をガクガクと震わせながら力の 入らない四肢でクリフォードの胴体にしがみ付き、懸命に応えようとしていた。
 三本の指が漸く入ったところで、クリフォードは後ろを拡げる指をそのままに、身を起こした。離した唇は透明な糸を引く。 解放されたヒル魔はぜえぜえと喘ぎ未だ治まらぬ痙攣に苦しみながら、チェストから取り出したコンドームを手と歯を使って 開けるクリフォードを眺めた。そうしてご丁寧にゴムの上からローションをたっぷりと塗りたくって、クリフォードはゆっく りと、ヒクつくヒル魔のそこに己を呑み込ませた。


ヒル魔はその後、自分が何をして、何を言ったのか、ほとんど記憶に無い。感覚だけは過ぎるほど鮮明で、しかし自分の 身体がどのように動き、自分の口が何を口走ったのか。クリフォードの妖一、と呼ぶ低く深い喘ぎは終始ヒル魔の脊髄を刺激 し続けたが、ひっきりなしに聞こえてくる甲高い嬌声やクリフ、クリフと甘ったるい声で相手を呼ぶ声が自分のものであると は、どうしても思えなかった。










本当はダラダラと倍ぐらいあったのですが、流石にぐだぐだ過ぎたのでカットしました。
今回全体的に無駄に長くなりすぎちゃって削ってばっかりです…。
次は健全に戻ります。
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