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2009.12.24-2010.1.14 web clap
To Zion
 ふわふわと微温湯の内を揺蕩っていた。不意に半身が軽くなり、周囲の景色がそこに開いた空洞に吸い込まれ遠ざかる気持 ちがして、開いてしまいそうになる目蓋に力を込めた。きつく閉じられたその端から、一筋の輝きが零れ落ちる。

 「…サニー?悪い夢でも見たのか?」
 小さな深い声と共に、ゆっくりと髪を梳かれる。その温かく大きな手の心地好さに、これが夢の続きであればと、ヒル魔は 柄にも無く切に願った。
 「…逆だ。」
 「……?」
 「………目を覚ましたら、糞デケェベッドの上にテメーが居て、朝っぱらから糞甘臭ぇキスを寄越して、『グッモーニン サニー、今日は俺の番だな』っつって朝飯作り始めて…」
 「それから?」
 「俺は寒ぃっつってまたベッドに潜って、したらガキ共がぎゃあぎゃあベッドに乗ってきやがって」
 「子供?」
 「あぁ、二人揃って俺の上に飛び乗って、『起きろよヨーイチ!今日は俺のバースデーパーティだぞ!ポーカーやってくれ るって言ったじゃねぇか!』とか何とか喚きやがってうるせーのなんの。」
 「それで?」
 「俺は『うるせー!』っつってガトリング取ろうとすっけど、奴ら見越したみてぇに腕抑え込んできやがって、『ヨーイチ !今カメラ回してるからな!言うこときかないとヨーイチの寝起き映像ネットに流すぞ!』って脅すんだよ、チビの癖に、一 丁前に。」
 「ハハ、親も親なら子も子だな。」
 「あぁ…糞ウゼェけど、テメーに、そっくりで…」
 「…俺とテメーの子か?」
 「…………………………ガキなんて、作れるわけねーのにな。」
 「……。」
 「…テメーが、勝手なことばっかすっからだ…!」
 「……そーだな、責任とらねーとな。」

 喉の奥から灼熱のナイフが迫り上がって来る感覚がして、ヒル魔はベッドの中、抱えた膝に顔を埋めた。
 暗闇の中、震えるヒル魔の身体を見つめる碧い瞳が、煌きを湛え、そしてゆっくりと閉じられた。真綿で首を絞められるよ うな、甘い痛みがヒル魔に触れた指先から体中に流れ込んでくる。その甘い痛みごと、クリフォードはヒル魔を胸に抱きこん だ。


 いつか夢から醒めても、そこが楽園であるようにと―――










ヒル魔さんそれ予知夢!(笑)
甘切ない系を目指して玉砕。PDAの二人です。
このシリーズのヒル魔さんは妊娠できません。(いや普通なんですけどね…)
なのでこの二人は将来養子を迎えて最強ルイスファミリーを結成します。
妊娠できるヒル魔さんはまた別の機会に♪
二代目拍手お礼文でした!後編に続きます。
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