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Romantic
2010.3.12 uploaded
Let's be ROMANTIC.
 「ねぇパンサー君、ここって…こ、高校生が入っても大丈夫なの?」
 「え、いや、う〜ん…駄目だと思う。」
 でもモーガンさんのお店らしいし、抽選会のときもドンとクリフォードと来たし、多分間違いないと思う、そう続けたパン サーに、セナはひぃっ、と悲鳴を上げ目を回した。
 ワールドカップ決勝戦終了後、アンオフィシャルの祝賀会と銘打って連れて来られた先は、マンハッタン内に位置する一見 何の変哲も無いクラブ。バスを降り、分厚いガラス張りの扉を開け中に入る。多少アングラな雰囲気はあるが、至って普通の クラブで、選手達は緊張から解放され心躍らせていた。しかしそのままホールを素通りさせられ、そのまま地下に、という段 で多くの選手達は首を傾げた。何で地下に行くんだよ、と多くの者が疑問に思ったが、まさか、と靄のような疑念を努めて振 り払った。いくら非公式の祝賀パーティとはいえ、これは主催者モーガンの招待によるものであり、加えて強制ではないとは いえ参加国選手は全員参加なのだ。選手達はそんなわけは無いとお互いに笑い飛ばしながら、螺旋階段を下り、地階奥、防音 の施された重厚な扉を開いた。
 開いた扉と壁の隙間から漏れ聞こえる大音量の音楽。一定のリズムを刻む重低音は、腹部から下半身にズンズンと響いてく る。闇を裂く原色の照明。通路両端のブラックライトは、歩む選手たちのTシャツやスニーカーの白い紐などを青白く浮かび 上がらせていた。中央高くに浮かぶミラーボール。360度に放たれるその光線と交差するように、緑のレーザーが室内を走り 回る。足元や天井付近では所々スモークがたかれているようで、薄い靄の中、光だけが鮮やかだ。そして漂う香の香り。甘く スパイシーなその香りは、明らかに官能を刺激する目的だと分かる。ホール中央にはそこだけ浮かび上がるように白く照らさ れたステージ。数本の太いポールがステージから天井に伸び、下手と上手には濃紅のベルベットと、バックにはステージのほ ぼ全てを映す巨大な鏡が設置されていた。否バックだけではない。舞台の天井、そして床も、全て鏡張りだった。その煌びや かというよりはどぎついステージを囲むように、革張りのソファとガラステーブルのボックス席が並び、隙間を縫うように高 めのカウンターチェアとテーブルが点在していた。
 これまでアメフト三昧で真面目一辺倒の生活を送ってきた選手達にも理解出来た。ここは、そういう場所なのだ、と。そし て納得する。選手以外――コーチ陣やマネージャー陣、スタッフや報道関係者がこのパーティに招待されなかった、その理由 を。選手達が粗方揃ったところで、サーヴの女性たちがドリンクをトレイに載せホールに出てきた。そして今度こそ、選手達 は驚愕に凍りついた。その女性達が皆、殆ど衣服を身に着けて居なかったからだ。辛うじて局部は隠されているが、彼女達が そういったことを生業にしているのは明らかだった。つまり、そういうことなのだろう。戦いを終え興奮冷めやらない選手達 に、ワールドカップ主催者でありこのクラブのオーナーでもあるモーガンから、『踊り子』が贈られたわけだ。高校生(若干 名中学生もいるが)なんて子供の集まり、況して運動部に所属する者ならばそのような経験も無いのが当たり前、という日本 の性常識はアメリカでは通用しないようだった。アメリカ選手、特にドンなどは慣れたもので、早速席を確保しては悠然と座 っていた。その周囲に群がるように着飾った(それでも露出度は高い)女性達が婀娜っぽく席に着く。しかしそのような者は アメリカの、しかも一部の選手だけ。他国の選手の中には、脂下がった面持ちの者も居れば、別世界の出来事のように呆然と 立ち尽くす者、そして嫌悪感を覚え顔を顰める者に分かれた。パンサーとセナ、そして二人と共に居たモン太と中坊は後者で 、初めの内こそ頬を染めキョロキョロ辺りを見回していたものの、居心地の悪さは徐々に気持ち悪さに変化し、協議の結果取 り敢えずこの場所から出ようという話になった。
 「いつまでここに居なきゃいけないんだろう…ホテルに戻ってトランプでもしてたほうが楽しいよね?」
 セナは浮かない顔で三人に言った。中坊は棒切れのように硬直したまま壊れた人形のように首を上下させていた。パンサー は日本語が良く分からず首を傾げていたが、「ホテル?カーズ?」と聞き返していたので、なんとなく意味は通じたらしい。
 「でも一応バスで来てんだし、何にも言わずにいなくなんのはマズいだろ?ヒル魔先輩にきいてみっか?」
 モン太が鼻を指で擦りながら言う。セナはそれにコクリと頷き、ヒル魔の姿を探した。モン太も中坊もそれに倣うが、暫く しても生憎目的の人物を見つける事は出来なかった。すると、パンサーがカウンター席に友人の姿を見つけ、ヒル魔が見つか らないならば、と自チーム主将の所在を尋ねた。
 「クリフォードならさっきテキーラ二杯持ってどっか行ったぜ?」
 足の長いカウンターチェアに浅く腰掛けシャンディガフをガバガバとジュースのように飲むホーマーは、高校生ながらなか なか様になっている。
 「ええ、そうなの?…ってホーマーそれビールじゃん!いかんでしょ高校生が酒なんて飲んじゃ。」
 「固ぇこと言うなよパンサー。モーガンさんがいい、っつってんだからいいんだろ?ドンもクリフォードも普通に飲んでた ぜ?」
 「いやでも…あ、そうだ!そんなことより、俺たちホテルに戻りたいんだけど、クリフォード何か言ってなかった?」
 「あー、言ってたぜ。『好きにしろ。』ってさ。それから『日本チームの奴が来たら、ヒル魔は暫く席外すからタカミの所 に行かせろ。』だってよ。テキーラも二人分持ってたし、ヒル魔と話でもあんじゃねぇの?」
 パンサーの脇で不安そうに見上げるセナ達の姿を認めてホーマーは言った。
 「そうなんだ。分かった、ありがとう。それじゃあ俺たちホテルに帰るよ。俺の部屋でカードでもやってるから。んじゃホ ーマーよろしく!」
 「おい待てパンサー!もひとつ伝言だ。『ディナーはここで食ってけ。じゃねぇと自腹になるぞ。』だそうだ。」
 「ええっ、マジで?!なんだよ〜早く言えよ〜!」
 そうして四人は、居心地の悪さに縮こまりながらも、夕食を終える迄ホーマーの隣のカウンター席にちょこんと腰掛け、ノ ンアルコールカクテルを嗜む事にした。


********************


 バタン――。小さく扉が閉まる音が、大音量のテクノに消された。ホール奥、ステージの反対側、照明も届かず闇が最も深 い場所。真っ黒な壁に溶け込み、目を凝らさなければそこに扉があることすら見逃してしまいそうな。次いでガチャン、とい う鍵の掛かる音がし、埋め込まれた白く小さい表札がVacantからOccupiedに換わった。
 先に中に入るよう促されたヒル魔は、明かりを点け部屋を見回すと、固まった。二畳ほどの狭い室内に、シングルサイズの マットレスがどん、と横たわっている。シーツは白いサテン地、枕は二つ、足元にブランケットが畳まれている。枕元に背の 低いウッドチェストと乳白色の吹きガラスに覆われたシンプルなスタンドライト、そして黒いゴミ箱。明らかにそれ目的、い やそれだけを目的とした部屋だと誰が見ても一目瞭然で、ヒル魔は口を引き結んだ。ベッドが無くマットレスが床に直に接し ているのも、壁や床とベッドのぶつかる音が外に漏れないためだろう。全く用意が良い事だ。
 「突っ立ってねぇで座ったらどうだ、サニー?」
 声に僅かに弾むものが感じられて、クリフォードの上機嫌が知れる。尤も、公式記録は引き分けとはいえ、延長戦の末ワー ルドカップを制したのだ。これで不機嫌ならば他のチームが遣り切れないだろう。薄い扉からはホールで流れる大音量の音楽 が漏れ聞こえていた。扉が薄くとも、こちらの会話が外に漏れる事は無い。
 ヒル魔は無言で脇に抱えていたライフルをマットレスに投げ出し、自らも真ん中に腰を下ろした。クリフォードはそれを眼 下に笑みを浮かべると、トレイに載せていた二人分のテキーラとレモン、そして濡れた手拭を枕元のチェストに置き、ヒル魔 の脇に腰を下ろした。そしてレモンを一つ手に取り、ヒル魔に見せ付けるように、自身の唇に搾る。潰されたレモンは少しの 飛沫を上げて果汁を滴らせ、クリフォードの右手に、唇に、爽やかな蜜が広がった。搾り切ったレモンをゴミ箱に投げ入れ、 クリフォードは濡れた右手をヒル魔に差し出した。
 言葉は無くとも、何を要求されているのかは分かった。忽ちヒル魔の瞳が色に塗れ、項から耳までを朱に染め上げた。ヒル 魔は熱い息を吐きながら、尖った舌でクリフォードの手に流れる果汁を舐め取った。汁が滴る程だった手首から、掌、指の付 け根まで、丹念に舌を這わせ、色付いた薄い唇で吸った。そして、濡れた指を一本一本口に含んでいく。敏感な指先を、それ 以上に敏感な舌が包み込む。クリフォードは目を細めた。つい先刻迄の鋭利さを潜め、発情した猫のように蕩けた表情で己の 指を舐めるヒル魔に、クリフォードは瞳の奥に青い炎を燃やした。レモンの清涼感に反し部屋には濃密な空気が満ちていった。
 一通りヒル魔が舐め終えると、クリフォードは手を引き、テキーラを口に含んだ。深くまろやかな熱さが、レモンの清涼感 と混じり喉を焼く。そのまま一口だけ嚥下すると、クリフォードは口内にテキーラを残したままヒル魔を引き寄せ、口付けた 。石鹸の匂いに僅かに香るヒル魔の体臭が、クリフォードの脳を侵した。ドクン、ドクンと下半身に熱が溜まっていく。クリ フォードは左手で後頭部を、右手でヒル魔の顎を押さえ、上を向かせ無理矢理喉に流し込んだ。んぅ、と苦しさにヒル魔が鼻 に掛かった声を漏らす。唇の端から含み切れなかったテキーラが漏れ、耳に向けて幾筋か線を引いた。コク、コクと白い喉が 上下し、全てを飲み終えても、クリフォードは離さなかった。濡れそぼった薄い唇を何度も何度も舌先で味わい、柔らかな唇 で食んだ。口を大きく開かせ、テキーラに混じった己の唾液を飲み込ませる。歯列を割り舌を探れば、おずおずと舌を差し出 され、縋り付くようにヒル魔の手がクリフォードのファーの襟を掴んだ。
 その震える手に、今更ながらに40度のテキーラが通った喉から食道、そして胃の辺り迄焼け付くような熱さを覚えて、クリ フォードは唇を離し、ヒル魔の身体を押さえ付けた。荒く肩で息をするその身体に、容赦なく圧し掛かる。数時間前までの震 える興奮を思い出す。フィールド上で、あれ程の高揚を感じたのは初めてと言ってよかった。身体中の血が沸き立ち、しかし 同時に渇いた泉に刹那に水が満ちるような充足感。ヒル魔の潤み切った瞳を見下ろし、後悔にも似た焦燥が喉を焼いた。何故 もっと早く気付かなかったのか。プレスカンファレンスにも居た。パーティでも会った。抽選会、そして緒戦から準決勝まで 。何回こうする機会があったろう。もっと早くに気付いていれば、あと何回、この身体を抱く事が出来ただろう。決勝戦を翌 日に控えたカジノでは抱く事も出来ず、ただただ情欲が募るばかりだった。そもそも決勝に上がって来るのはドイツだと決め 付け、ドイツの情報しか集めなかった自分自身に非があるには違いないのだが。しかしそれらの事を顧みている時間も惜しく 、クリフォードは目の前に曝されたまっさらな首筋に勢いよく噛み付いた。
 自分は狂ったのだ、ヒル魔は幾度と無くそう自分に言い聞かせていた。これまで一度たりとて男に欲情したことなどない。 しかしどうだ、クリフォードと出会ってから、否厳密にはクリフォードを初めて目にしてから、ヒル魔の身体は抑えを失った ように熱さを訴えるばかりだ。全身でクリフォードを欲していた。今もただ口付けられ、少し弄られただけで、身体がぐずぐ ずに溶け出していくのが分かる。パーカーを肌蹴られ、Tシャツを脱がされて素肌を撫で回されても、嫌悪を感じるどころか益 々身体は開いていくばかりだ。淡白だと思っていた己の身体に裏切られたような気にさえなるが、燃えるクリフォードの青い 瞳を前にして、そんな失望は些細な事でしかなかった。胸の突起を口に含まれ、堪らず声が漏れる。
 「もっと声出せ。どうせ聞こえやしねぇ。」
 耳元で舐めるように吹き込まれ、ヒル魔は腰にズクンと重い痺れを感じた。それはアメリカ対ニュージーランド戦で視線を 交した時に感じた、そしてこのストリップクラブに到着して早々、クリフォードに「話がある。」と囁かれた時に感じたもの と同じ。それは、性器に血液が集まる感覚とも違う、そのもっと奥が、何か足りないものを欲するような。経験したことの無 い、そして普通ならば、経験する筈のない感覚だった。ピチャピチャと音を立てて胸を吸われれば、我慢も限界を迎え、ヒル 魔はクリフォードのジャケットに手を入れた。
 察したクリフォードが、羽織っていただけのジャケットを乱暴に脱ぐ。内に着たゼブラ柄のシャツの前をはだけ、ヒル魔の ベルトに手を掛けた。手際よく、ジーンズもボクサーも靴下も、全て取り去る。ヒル魔の前は既に勃ち上がっていた。それ を隠すこともせず、荒い息のままヒル魔はクリフォードのボトムに手を伸ばす。不器用な仕草で、しかし性急に細い指は前 を寛げ、布地の狭いビキニから食み出した屹立を取り出した。クリフォードは息を詰め、ヒル魔は息を吐いた。そのまま扱く ように指を動かせば、クリフォードが手首を掴みそれを制す。不満を露にヒル魔が睨めば、クリフォードは楽しそうに笑いポ ケットから小さなボトルを取り出した。片手で器用にキャップを開け、中に入った透明な粘液を右手に垂らす。ここまで見せ 付けられれば流石にヒル魔も理解して、ゴクリと唾を飲み後孔をヒクつかせた。
 「サニー、仰向けに寝て膝立てろ。枕腰の下に入れとけ。」
 高圧的な物言いに条件反射的に言い返しそうになるが、ヒル魔は熱に抗えず、クリフォードの言葉に大人しく従った。立て られた膝の間、薄く色付いた慎ましやかな菊門が収縮しているのを見て、クリフォードは感嘆の溜息を吐いた。ローションで 濡れた右手でその後孔に触れる。ぁ、と小さくヒル魔が声を漏らした。
 「初めてか?」
 襞を拡げるように、ゆっくりと指でなぞり、時折戯れのように指の第一関節までを埋める。
 「…誰かさんと違ってこっちは寝る間も惜しんでアメフトしてんだ。経験があるわけねーだろ?」
 色に溺れまいと苦しげに吐き出された言葉に、クリフォードは一瞬きょとんと呆けた表情を浮かべたが、やがてククク、 と笑い出した。ヒル魔が「糞!」と罵りクリフォードの顔目掛けて蹴りを入れると、「そうじゃねぇよ。」と穏やかな声と 共に足を撫ぜられた。
 「男とやるのは初めてか、って意味だったんだが…そうか、テメェ女とも経験ねぇのか。じゃあ今までのも、これからのも 、全部俺が初めてってことか?」
 ヒル魔は己の失言に気付いたのだろう。首から耳までを真っ赤に染め上げ、枕に頬を埋めてしまった。クリフォードは微笑 みながら、曝された首筋に唇を落とした。唇で優しく触れ、舌で狙いを定めると、柔らかく噛み付く。そのままきつく吸い上 げ、ヒル魔が震えるのも構わず痕を残す。タートルネックですら隠せない位置にも、幾つものキスマークを。
 「サニー。」
 声は何処までも甘やかすようで、ヒル魔はとうとう折れてクリフォードを見つめた。
 「極力優しくするつもりだが、」
 痛ぇつっても止めてやれねぇぞ。言葉と共に、入り口を彷徨っていた指が奥まで差し込まれた。んあっ、ヒル魔が高い声で 啼く。それは初めて経験する苦しさと、途方もない快楽の色を滲ませていた。止めなくていい、痛くても、叫んでも、ヒル魔 は心の内で言い、「いいからとっとと来やがれ。」と声に出して言った。


 「あ、あ、あ…!」
 「くっ……ぃ、サニー、緩めろ…!」
 まだ早かったか、切れてねぇだろうな、クリフォードは自身のサイズと先程指を入れたヒル魔のきつさを思い出し、不安に なるが、漏れるヒル魔の声はやはり悦楽に濡れていて、中は歓喜するようにクリフォードに絡み付いていた。ヒル魔の瞳は今 にも涙の粒が落ちそうな程潤み、何処か焦点が合わずしかしクリフォードを見つめていた。用意したゴムも、結局使わず仕舞 いだった。付け忘れた訳ではない。感染症という言葉が頭を過ぎらなかった訳でもない。何もかも承知の上だった。ヒル魔が 朦朧と訳も分からない中、断りもせず生で挿入することに罪悪感を覚えない訳ではなかったが、そんな事も全て頭からすっ飛 んでいた。中に出したい、ヒル魔の中に。それだけだった。
 持って行かれる、クリフォードは恐怖にも似た愉悦を感じていた。これ迄の、決して少ないとはいえない経験では感じた事 の無い。搾り取るような蠕動に、馬鹿野郎、持たねぇぞ、と胸の内で悪態を吐く。襲い来る快感の波に耐えようとするが、ヒ ル魔の上気した白い裸体を前に、クリフォードは屈した。「ファッキュー。」ヒル魔に聞こえるように呟き、衝動のままただた だヒル魔を突き上げた。
 ヒル魔の泣きじゃくる高い嬌声が脳を焼き、クリフォードはヒル魔の奥の奥に射精しても尚、息が整う間も置かずヒル魔を 求め続けた。ヒル魔は拒否する術など持たず、求め求められるまま、体を開き啼き続けた。何度も、何度も。身体が空腹を 訴えても、身体を清める為に持って入った手拭が乾いても、隣の個室に誰かが入り、そして出て行っても。疲れ泥のように 気を失うまで求め合った。変わらない時間の速度を呪いながら。明日には否応無しに離別が待っているのだ。時差十五時間、 空路十時間以上の距離を隔てて。
 五度目を数えようとしたところでヒル魔の意識が途切れ、つられるようにクリフォードもヒル魔の上に倒れ込んだ。まだ 身体の一部をヒル魔に埋めたまま。そして空が白む頃、ホールの轟音が止み、静寂に目を覚ました。

 この一夜のアバンチュールが、後の人生を大きく変える事になるなど、この時の二人は知る由も無かった。










駆け引きとかラヴゲームとかを目指した筈なのに、この止め処ないラヴラヴっぷりは何。(汗)
多分クリフォパパがいけないんだと思う!(←お前が出したんだろ)
なかなか原作とすんなり繋がらなくて困りました。でも妊娠できるヒル魔さんていう時点で既にパラレルだし、もういいか、 と最終的には開き直りました。
ストリップ劇場にもその中の個室にも勿論入ったことありません。全て妄想です妄想。
ニューヨークといえばセックス産業!という安易な考えからこういう祝勝会もありかなー、と。
とりあえず受胎編はここまでです。次は妊娠受難編。
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