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2010.3.20 uploaded
アキレスは気になっていた。
浴槽の端に顔にタオルをかけたまま横たわっているあの金髪は水町か。
いやでも水町にしては線が細い…ような気がする。
それに、知り合ってまだ間もないが、いくらこじんまりとしたペンションとはいえ15人収容の大浴場で、あの水町が騒がない でじっと湯に浸かっているとも考えにくい。

誰や、あの金髪…?
あんな奴選抜におったんか?

そう思い眺めていると、件の金髪は、ずるり、と湯の中に顎まで落ちた。

な!寝てるんか?
そりゃあ今日も練習ハードやったけど。

いくらなんでものぼせるだろう、あの金髪が誰であるにせよ、早く起こさなければ。
アキレスは湯から立ち上がり金髪へと歩…こうとしたが、一足早くその身体を引き上げる腕があった。

「…おいカス、寝てんな、逆上せんぞ。」

そう言って阿含は眠る金髪を浴槽の淵に座らせた。
ぺちぺちと頬を叩くが、金髪は起きる気配がない。
そして顔に掛かっていた白いタオルが落ちる。
アキレスがその顔を確認する前に、金髪の真っ赤に茹で上がった身体は阿含の浅黒い腕にひょいと抱え上げられた。

お、お姫さまだっ×△◆○※…!?

男一人を抱えたドレッドはズンズンと浴室を横切る。

「あれ〜ヒル魔ぁ〜!のぼせちゃったの〜〜〜??!」

入り口付近で栗田が巨体を跳ねさせてドレッドの腕の中の金髪に近づくのが見えて、アキレスは初めてその男が蛭魔妖一 であることを知った。










2月中、気持ちだけはアヒル祭りで、駄文一つに没ネタ数個上げました。その内の没ネタ第一弾。
もしWCの日本選抜合宿があったら、という妄想。
しょうもないことこの上ない。しかも日記にアップするのなら没ではない。(死)2010/2/4日記より。
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