「んだぁ?あ゛ークソ、きっつ。」
「…どうしたんすか?阿含さん。」
隣で着替えていた阿含の忌々しげな呟きに、いつもの調子で返してしまった自分を、後に一休は嫌というほど呪った。
「あ゛ー…んでもねー。サポーターがきちーだけ。」
言われて視線を向ければ、確かにサイズが合っていないのか洗濯で縮んだのか、阿含のジョックストラップは黒いベルトが
尻や太ももの肉に食い込み、大事な部分も窮屈そうに押し潰されはみ出んばかりだ。
「確かに痛そうっすね…洗濯で縮んだんじゃないすか?」
「さぁ?今までんなことなかったけどな。新しいの買うか…ったくメンドクセーな。」
大きく阿含が舌打ちするその見慣れた景色を横目に、一休も自分の着替えを再開した。
と、その時、黒い塊が綺麗な直線の軌道で阿含の後頭部に直撃するのを、一休は目撃した。
「あ゛〜?」
更に苛立った声を上げる阿含と共に、一休は床に落ちた黒い塊を見、続いてそれが飛んできた方向を見た。
床に落ちていたのは、黒のジョックストラップ。
飛んできた方向には、ボクサーパンツ一枚で仁王立ちするヒル魔。
「悪かったな。サイズが小さくてよ。」
一休は阿含の表情が怒りではなく歪む様を拝む事が出来たが、珍しいものを見たと喜んではいられなかった。
ヒル魔の怒気が自分にも向けられていたからだ。
言いがかりだ、と一休は思う。けれど「洗濯機で縮んだ」という己のひと言が悪魔のプライドやコンプレックスを刺激したで
あろう事は想像に難くない。
一休は、俺は関係ねぇ!と心の中で叫び、ロッカーに向き直って黙々と着替えを再開した。
確かにヒル魔の腰は細いし、アソコのサイズも…アレでぴったりなのか…。
…っていうかこの二人、同居して同じ洗濯機で一緒に洗濯物洗ってんだ…。
改めてそう考えると頬に熱が上ってしまって、何考えてんだ俺!と一休は心の中で己に突っ込んだ。
その後数日間一休は、夜な夜なきつめのジョックストラップを履いたヒル魔に踏みつけられる悪夢に魘されたという。
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levさまの拍手コメントより妄想。頂いた元のコメントはアヒルじゃなくてクリフォヒルで、先生のJ.S.をヒル魔さんが履く
と色々余るだろう、というお話でした。激萌えして衝動書きしてしまったもの。(何故アヒルになった…?!)
でも出来上がったらネタがベタ過ぎて凹みました。
levさまに捧げます。2010/1/21日記より。